行政書士試験が変わる。行政書士は変われるか!
行政書士試験のが変わる
「行政書士試験の施行に関する定め」の一部が改正されることに伴い、令和6年度から行政書士試験が変わることになっています。
総務省告示第355号によると、その概要は以下のとおりです。
今回の「行政書士試験の施行に関する定め」の一部が改正の背景についても総務省のホームページに以下のとおり記載されています。
行政書士法については、平成17年に行った前回の試験内容の見直しに伴う本告示改正以降、法律の目的に「国民の権利利益の実現に資すること」が明記されたほか、聴聞又は弁明の機会の付与等に係る行為の代理を業務として法定化し、特定行政書士制度の創設等の行政書士の業務に関し必要な改正が行われるとともに、欠格事由、懲罰及び罰則に関する規定の整備等の行政書士に求められる規範や規律に関する改正がなされています。
また、住民ニーズの多様化に伴う行政手続の複雑化やデジタル社会の進展に伴う行政手続のデジタル化への対応、災害時の被災者への支援、新型コロナウイルス感染症対策における各種給付金申請への支援、ウクライナ難民をはじめとした在留外国人への在留手続の支援等、行政書士に期待される役割が広がっています。
以上のような制度の改正、役割の拡大に的確に対応するため、行政書士試験において問うべき「行政書士の業務に関し必要な知識及び能力」について、現行試験に対する各方面からの意見も踏まえ検討を行い、行政書士法第3条第1項に基づいて総務大臣が定める「行政書士試験の施行に関する定め」(平成11年自治省告示第250号)を改正しようとするものです。
以上のように、私たち「行政書士」に期待されることは今後益々増える一方で、従来の業務知識のみならず、ITリテラシー、倫理観や人間性等、質的な向上を果たしていかなければ、その期待に応えることができないと言えるでしょう。
この1年間を振り返って
今日は、2023年12月30日(土)で、川越にある事務所でパソコンに向き合って仕事をしています。自分自身で「士業」を志したからには日々何かしら勉強していくことが必要だとは認識しています。先日、前の会社の後輩が川越まで訪ねてくれて、「自分もセカンドキャリアの準備のために、行政書士試験を受けることを検討しているんですが、アドバイスをお願いします。」というような相談を受けました。その時に、勿論勉強の仕方などの実体験をお話ししたのですが、もう一つは、資格取得がゴールではなく、士業はどの士業でも、常に精進を続けなければならないことを助言させてもらいました。
今年、色々なお客様の相談をお受けして、受任させていただいたものもあれば、受任できなかったものもあります。その時に、お客様のご要望を的確に把握して、受任できなかったものは、要件が足りない等、なぜ受任できないのかをお客様に十分にわかるように説明できていただろか。また、受任できた案件については、お客様の期待を上回るような対応ができていただろうかと反省しています。
2024年は、今年の反省をふまえ、今後期待される行政書士に相応しい人材になれるよう一生懸命精進していきますので、今後ともよろしくお願い致します。
行政書士 髙下博行