建設業界と外国人労働者
建設業界の深刻な人手不足を解消するために、働き方改革ということで、著しく短い
工期を見直す「工期の適正化」、「週休2日の推進」、さらには「技能労働者の適正な
賃金水準」に向けた取り組みが行われています。また、生産性向上という視点より
中小企業に対するマシンコントロール等の「ICT施工の普及」にも力を入れてきています。
しかしながら、それらの施策だけでは、人手不足の解消は当分は困難なため、外国人
労働者の適正な活用は継続して取り組む必要があります。その時に、重要なポイントは
短期的で単純な低賃金労働者という従来型の発想では、良い人材の確保は見込めないと
いうことです。「技能実習」「特定技能1号」「特定技能2号」の各在留資格に応じた
適正な業務配置とそれに見合った適正な処遇が必要となります。例えば、「技能実習」
→「特定技能1号」→「特定技能2号」といったキャリアアップの道筋を、外国人労働者
側にも示してあげることで、技能・処遇の向上によるモチベーションアップに繋がる
といった効果が期待できます。